- 年金保険に加入しようか迷っている人
- 年金保険よりもオトクなものはないか探している人
- 国民年金をお得に支払いたい方
管理人の保険変遷
私は以前、生命保険の営業さんにすすめられるがままに、個人年金保険に加入していました。結婚後は掛け捨ての死亡保障も加入しました。
しかし昨年に解約し、掛け捨ての死亡保障のみに切り替えました。
一応納得して加入していたんだよね?どうして解約したの?
加入したのは独身時なのですが、期間まで加入すれば元本割れしないこと、少額ではあるが税金の控除も受けられることから、老後のために加入していました。
2019年からiDeCOを開始後もなんとなく継続していましたが、昨年に家を購入するにあたり、家計の見直しを行いました。
iDeCOと目的が同じこと、その分を自分で投資に回したほうが利回りや流動性が良いのではと思ったのが解約した理由です。
死亡保障を掛け捨てにしているのはどうして?
終身保証や積立タイプは単純に費用が高いからです
途中で解約すると元本割れするんだよね?勿体ない気もするけど
確かに加入年数が短いと一時的に損は出てしまいます。
しかし、続けるほうが損が広がると判断しました。
実際に計算してみましょう
個人年金保険の実際
利率について
具体的に計算してみましょう
私は25歳時に65歳まで払込う予定の個人年金に加入し、月に約20000円支払っていました
利息含めた1200万円を75歳までの10年間でかけて支払われる計算となっていました。
月20000円とすると総支払額は20000×12×40=9600000 960万円となります。
利率は1200÷960=1.25 25%となり、結構悪くないのではと思ってました。
加入当時、条件は年々悪くなっているので、これはかなり良い条件ですと営業さんに言われました。
しかしながら現在は良いとは全く思いません。複利で考えてみましょう
(複利計算は検索すると簡単にシミュレーションがでてきます)
年利1.5%の場合(利息にかかる税金は所得税は15.315%、住民税は5%で合計20.315%)
年数 | 元金 | 利息 | 合計 | 利率 | 税引後利息 | 税引後合計 | 税引後利率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10年 | 240万円 | 18万9484円 | 258万9484円 | 7.90% | 14万9650円 | 254万9650円 | 6.24% |
20年 | 480万円 | 79万4664円 | 559万4664円 | 16.56% | 62万979円 | 542万979円 | 12.94% |
30年 | 720万円 | 188万2306円 | 908万2306円 | 26.14% | 145万4588円 | 865万4588円 | 20.20% |
40年 | 960万円 | 352万9883円 | 1312万9883円 | 36.77% | 269万6153円 | 1229万6153円 | 28.09% |
実際の掛け金は2万円ちょうどではないのですが、年利1.5%よりも少ないことがわかりました。
詳細は増やす力のところに記載予定なので割愛しますが、インデックスファンドなどに投資すると税引前で10年で4~9%のリターンがあるようです。
ちなみに私は2019年からiDeCoを開始し、これまでに123万円投資し現在の評価額は199万円です。
勿論この5年間がうまくいきすぎなのでしょうが、年利19%程度で運用できている計算です。
仮に今後5年間まったく利益が出なかったとしても、10年のリターンは年利7~8%くらいになりそうです。
選ぶ商品によるのは勿論なのですが、個人年金保険の年利1.5%などお話になりません・・・
控除について
保険に加入していると控除があるから、お得かどうかはそれも考えないといけないんじゃないの?
おっしゃる通りですので、控除も考えてみましょう
私と同年代の方は新制度(2012年~)の加入が多いと思います
ですので、新制度のみ記載しております
生命保険、介護保険、年金保険のそれぞれで所得税は最大4万円、住民税は2.8万円の控除となります
(ただし、住民税の控除は最大で合計7万円まで)
年金保険は最大で所得税から4万円、住民税から2.8万円、掛け金が控除されます。
月6667円支払うと上限に達します。
税金はいくら安くなるのでしょうか?
年収500万円、月1万円の保険料支払いの場合で考えてみます
課税される 所得金額 | 所得税率 | 所得税の 軽減額 | 住民税率 | 住民税の 軽減額 | 軽減額の合計 |
---|---|---|---|---|---|
1000円~195万円未満 | 5% | 2000円 | 10% | 2800円 | 4800円 |
195万円~330万円未満 | 10% | 4000円 | 10% | 2800円 | 6800円 |
330万円~695万円未満 | 20% | 8000円 | 10% | 2800円 | 10800円 |
695万円~900万円未満 | 23% | 9200円 | 10% | 2800円 | 12000円 |
900万円~1800万円未満 | 33% | 13200円 | 10% | 2800円 | 16000円 |
1800万円~4000万円未満 | 40% | 16000円 | 10% | 2800円 | 18800円 |
4000万円以上 | 45% | 18000円 | 10% | 2800円 | 20800円 |
出典元:国税庁 No.2260 所得税の税率から改変
課税所得=収入から下記の各種控除を引いたもの
社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、障がい者控除、寡婦・ひとり親控除、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除、雑損控除、医療費控除
具体的に見てみましょう
年収500万円、月1万円の保険料支払いの場合
諸々の控除を引くと、所得税率は10%となります。
所得税と住民税合わせて6800円お得になります。
これは掛け金が2万円だろうと3万円だろうと同じ額になります。
同様の条件でiDeCoの場合
掛け金(12万円)は全額控除となります。
所得税率は10%住民税も10%、所得税と住民税合わせて24000円お得になります。
iDeCoの場合は掛け金が増えれば増えるほど、節税金額が大きくなっていきます。
(掛け金の上限は会社員、自営業、企業型DCの有無などで異なります)
控除の上限が4万円です。
オトクさでは年金保険はどうやってもiDeCoには勝てません
利率でも控除でもiDeCoの勝ち・・・なんで年金保険はこんなに高いの?
保険会社の利益(例えば社員の給料等)を我々が負担しているからです
iDeCoも諸経費はかかりますが、民間保険に比べると圧倒的に安いです
その他
厚生年金ではできませんが、国民年金を支払う場合はオトクな方法があります
簡単に言えば前払いです。
2年分前納することで、15,290円割引+クレジットカードのポイントを受け取れます。
(なお、口座振替では2年分で16,590円割引となります)
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」に必要事項を記入の上、年金事務所へご提出ください。なお、郵送も可能だそうです。
詳細はこちら:国民年金保険料の「2年前納」制度
結論
将来の為に積立するなら、民間の年金保険よりもiDeCoの方が資産が増えるのでおすすめです。
保険販売員の給料をあなたが負担する必要はありません。
なお、保険関連はまとめて③にいれるつもりでしたが、長くなったのでわけることにしました。
次回は生命保険について述べたいと思います。
お疲れ様でした。
コメント
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